#24 個人事業主になってうれしいと思ったこと
今朝仕事のメールを確認すると、フォーリン・アフェアーズ・リポートのデジタルライブラリの契約更新を促すメールが届いていたので、さっそく更新した。
フォーリン・アフェアーズ・リポートは米外交問題評議会によって創刊された外交専門誌で、たまに読んでいる。社会人になって5,6年経った頃、自分はあまりにも世間のことを知らなすぎると感じることがあり、手に取るようになった。
内容は政治経済の重たい論文が詰まっているのだが、グローバル経済の流れをつかめるだけでなく、AIなどの最先端の技術を為政者がどうとらえているか見るにも役立つ。そんなわけで、業務に必要な情報と考えて年間購読していて、当然ながら仕事上の経費として会計処理をしている。
フォーリン・アフェアーズ・リポート以外にも仕事のための情報収集をしていて、ハーバード・ビジネス・レビュー、ウォールストリートジャーナル電子版、ビジネスインサイダーなどを契約している。また、情報処理学会やACMといった学会の情報も同様だ。
雑誌やニュースの他に多くの本を購入して読んでいる。データサイエンスの技術書を中心に、業務のドメイン知識を得るためのビジネス書や起業にまつわる本なども含まれる。主にAmazon Businessで購入しているので調べてみると、2024年は212冊の本を購入していて、平均すると月17.7冊ということだった。この他にも丸善や紀伊國屋で買うこともある。

こんなに大量に本を買って読み切れるのか?という話だが、読み方にもいろいろあって、必ずしもすべての本を一字一句読んでいるわけではない。知りたいことが載っている章を集中的に読むこともあれば、見出しと全体の流れをざっと読んでインデックスを頭に張って閉じる本もある。もちろん、じっくり読む本もある。
いずれにしてもいつか仕事に役立つと信じて読んでいるし、実際に助けられることが多い。データ分析をしているときには技術書を読むし、ビジネスでアイデアがでないときは本棚全体を見て考えることもある。クライアントとのミーティング中に本棚に目をやることもしばしばある。
また、最近はクライアントから今の課題に参考になる本はないですかと尋ねられることも増えてきた。基本的には本棚を見渡してよい本をピックアップするのだが、クライアント向きの本が見当たらない場合はAmazonや本屋で探してくる。おすすめする本は必ず自分で購入して読んでから、ということを原則としているからだ。
ここまでに挙げた本や雑誌の多くは必ずしも独立したから必要になったものというわけでなく、会社員時代から仕事上必要で読んでいたものだ。もちろん、独立したことで会社が保有していた情報源にアクセスできなくなり、追加で必要になったものもある。とはいえ、新卒で大きな組織に入って右も左もわからない状況で頼りにしたのは本だった。
独立してうれしいことの一つに「仕事に必要な本を経費で購入できる」ことがある。経費で購入できるからといって、支払うのは自分なのは変わらない。しかし、会計上考慮されるし、何より業務に必要なものということで、気持ちよく購入できる。これが独立してうれしかったことの一つだ。
会社勤めの時にはそうもいかず、給与の中で「自己研鑽のため」ということで自腹で購入していた。所属していた組織によっては書籍の購入支援制度を使える場合もあったのだが、無尽蔵というわけにもいかなかった。
思い起こせば、まだ独身寮にいた新人時代、日曜日になると本屋に出かけていくのが習慣になっていた。仕事で分からないことばかりだったし、ビジネスとか会社というものが全く分からなかったからだ。
当時はお財布に全く余裕がなく高い本を買うのに勇気が必要だったが、中途半端な本を買ってしまうとイマイチで他の本を探し回ることになり、結局は高い本にたどり着く、ということを知った。また、逆に自分自身の知識が浅い状態で重厚な本に手を出しても進まないので、ライトな本と重厚な本をセットで買うというテクニックも身に付けた。
そんなことを繰り返していると、本を選ぶ目が育つ。また本屋の売り場からビジネストレンドの雰囲気を感じ取れるようにもなり一石二鳥だった。
ということで、デジタル情報にあふれる今日においても、雑誌や本は仕事上の大切な情報源となっている。
私にとって仕事は自分の関心そのものなので、それについて「正式な業務として調べまくって工夫できる」というのはこの上ない喜びだ。会社に所属していないため資源に限界はあるが、自分の自己研鑽にフォーカスすればやれることは多い。むしろ、組織運営の間接業務に時間をとられないことで存分に時間を使うことができるのだ。
これは独立事業者ならではの楽しみではないだろうか。