#33 仕事の道具を変えていく
年末から1月にかけて、仕事道具をいろいろと変えていった。ちょうど忙しい時期だったのだけど、必要性が背中を押した。もちろん、予算管理に伴ってという面もあった。
自分の仕事道具のうち、もっとも重要なものはパソコンだ。しかし、技術コンサルティングという仕事の性質上、パソコン自体に過大な投資をする必要はなく、たいていはクラウド系のサービスで賄えてしまう。その意味で、パソコンは程よいスペックがあればよい。そう考えていた。
ところが、クラウド系のサービスを同時並行的に使って仕事を仕事をしていると、あっという間にメモリが枯渇してしまう。メモリ16GBではカツカツで、最悪アプリが落ちてしまうこともあった。
それでも我慢しながら使っていたのだけど、Overleafを使って原稿を買いているときに落ちるという事故が何度か重なり、ついに重い腰をあげることになった。
Overleaf(Chrome)が落ちるなんて…と思うかもしれない。しかし、Gmail、Googleカレンダー、検索、LLMなどでChromeタブ10個程度開き、SlackやMessengerを常駐させ、さらにコード実行用のVertex AIやPosit Cloudを開いているとメモリが厳しくなってくる。
ということで、昨年12月ごろから少しずつ環境を再整備していった。
これまで、メインマシンはSurface Laptop 4、サブマシンはSurface pro 11 with 5Gを使っていた。メインマシンは自宅据え置きで、出張にはサブマシンを持ち歩く。
こうすることで万が一マシンが動かなくなっても、どちらかで代替できるようにする作戦だった。実際、オンライン会議直前にメインマシンのWifiが不調になったとき、5Gが使えるサブマシンで代替したこともあった。
そこで、まずメインマシンをDell pro 16のメモリ64GBモデルへ変更。Ryzen AI 350を積んでいてしばらく使えそうだ。それと同時に、ディスプレイ接続用のドックをSurface ConnectからDell製に変更。画面を閉じたままでスイッチをONできるのでデスクトップ感覚で使うことができる。
ここまでくるとデスクトップでいいんじゃない?という話なのだけど、いろいろ考えた末にノートPCにした。バッテリーが簡易UPS(無停電電源装置)になるし、いざというときに持ち運べるのが心強い。
一方、サブマシンはいろいろと悩み、富士通の軽量ノートやDell pro 13 Premiumなどが候補に挙がった。条件は、CPUがLunar LakeまたはSnapdragon、メモリが32GB、そして5Gのsimが刺さること。
これらの条件を持ちながら、さらに少額減価償却資産の特例の範囲(30万円未満)で買える機材となるとなかなか見つからなかった。CPUをArrow Lakeに落とすと簡単に見つかるのだけど、Lunar LakeやSnapdragonとの差は一目瞭然なので避けたかった。
粘りながらいろいろと探していると、Surface Laptop 7の法人モデルを発見。Lunar Lakeでメモリ32GB、しかも新設計の5Gアンテナがついてくる。これが標準価格よりもだいぶ安い値段で販売されていたので購入した。
これで環境が整った。仕事の隙間に発注して届いた後は一気呵成にセットアップ。といっても、データもサービスもクラウド中心なのでそれほど手間はかからない。
ローカルに置いているアプリは、アンチウイルス、Camtasia、Tableau Desktop、Adobe Acrobat pro、MS Office、Zoom、Slackくらいのもの。最近使い始めたObsidianも、Obsidian Syncでサクサクセットアップできる。アプリもデータもなるべくローカルに置かないという運用を徹底していたおかげだ。
さて、今の仕事環境で何気にメモリの使用量を見ると、Dell pro 16 (64GB)で25-30GB程度、Surface Laptop 7 (32GB)で16-20GB程度で余裕がある。ローカルのWSLでちょっとした分析を回しても落ちることはなさそう。実際、WSL+VS Code上でBambiを使ったベイズ推定もスイスイ動いてくれた。当分ローカルLLMを作る予定はないので十分なスペックだ。
ということで、再びストレスレスな仕事環境を手に入れた。
こんな風に仕事環境を整えるのも自分の仕事。誰かが代わりにやってくれるわけではないし、トラブル対応も自分でやる必要がある。
持ち出し用のサブマシンを割高なSurface系にしているのも、Windows Update時のドライバー問題を最小化できるから。確かに初めてDellを使ってみてコスパが良いと思ったのだけど、ドライバー更新で若干引っかかったこともあり、メーカーを分けたという事情もある。
それでもマシントラブルが起きるのがIT業界。そんな時は、Androidタブレットでしのげるように持ち歩いている。少なくとも大学講義やプレゼンで困ることはないだろうと。
このように、仕事の形態に合わせて道具を変えていくのだけど、その手間を最小限にする工夫もまた楽しい。