#26 シガツイッピ
今日は2025年4月1日。社会人になってから23回目のシガツイッピだ。そして、独立後2回目の年度跨ぎということになる。
3月31日の年度末から4月1日にかけてどの会社も忙しい。会社だけでなく、自治体や大学でもそうだろう。その決算期にかかわらず、たいていの組織は忙しいのである。その理由は人事異動や組織改定という大きなイベントがあるからだ。
過分に漏れず、前職でも年度末は忙しかった。特に退職までの数年間は毎年のように所属組織が変わり、本部長や上司がかわっていった。
そうなると高い確率で組織のパーパスやらミッションが変わり、カスケードダウンされるまで落ち着かない日々が続く。予算が一時凍結され、使えるようになるのに概ね2-3か月要する。政治が発生するからである。
そして、初夏に活動が開始されるのだが、そのころには大きな数字と出遅れた計画が背中に載っている。その重みに耐えながら活動を続け、秋風と共に数字の重みが増し、冬を迎えるころには組織の見直しがはじまるのである。
この短期間のループが延々に繰り返されるのだが、それがゴーイングコンサーンを目指す組織活動というものだろう。
SE時代、年度末といえば開発している製品の人事異動処理がうまくいくかどうかが焦点だった。もし客先で障害がでれば、即座に対応しなくてはならないからだ。つまり、目は外=顧客に向いていた。
それがいつのころからか、組織の中=内に向き始めたことに気づいた。その駆け引きが楽しいと感じる人もいるだろうが、自分の場合はそうではなかった。
独立した今、年度末というのは特別なイベントではない。シガツイッピになったからといって、何か大きな変化があるわけではなく、政治に巻き込まれることもない。3/31と4/1の境界線をスッと飛び越えることができる。
これは独立事業者のメリットだが、それがさみしいと思う人もいるだろう。組織的な恒例イベントがないということは、受動的に季節感を感じることができないからだ。
では独立事業者は何によって季節を感じるのだろうか?
その一つが「プロジェクト」だと思う。クライアントと共に走り抜けたプロジェクトであったり、セミナーイベントだったり。携わった仕事=プロジェクトの束が折り重なって季節を作るのだ。
かのトム・ピーターズもこういっている。
私が誰だか知りたかったら、プロジェクトを見てくれ。
プロジェクトというと大きな活動をイメージするかもしれないが、必ずしもそのサイズは関係ないだろう。
たとえば、noteで情報を発信することも一つのプロジェクトといってよい。その軌跡を振り返れば、そこに創意工夫や悩みの跡がのこっている。このブログもそうだ。
つまり、独立事業者は自ら季節を作っていくしかないのだが、そこが面白いと思っている。顧客課題の解決に集中しながら季節を作ってもよいし、どうしてもイベントが欲しければ自分で企画すればいい。
つまり、自分なりのシガツイッピを作ることができるというのが、独立事業者の面白みだろう。
そして、法人とは違い人の時間は有限だ。つまり、どうがんばってもゴーイングコンサーンではない。
だからこそ一つひとつのプロジェクトを心血を注ぐのだが、その過程も大いに楽しむべきだ。